図のように、列車のボックスシートにA〜Hの各4人ずつの男女、合わせて8人が向かい合わせに座っている。8人は、車内販売でコーヒー、オレンジジュース、野菜ジュース、緑茶の4種類の飲み物から一つずつ購入した。ア〜キのことが分かっているとき、確実にいえるのはどれか。
ア 男性4人が購入したものは互いに異なっており、女性4人が購入したものも互いに異なっていた。
イ 図において、右側のボックスシートの4人、左側のボックスシートの4人、通路側の席の4人が購入した飲み物は、それぞれ互いに異なっていた。
ウ Aは図に示す席に座っており、Aからみて右隣の人はコーヒーを購入した。
エ Bは通路側であり、通路を挟んでBの隣はCである。Cの向かいは女性で、その女性はオレンジジュースを購入した。
オ Cが購入したものはコーヒーではなかった。
カ DとEは女性である。
キ Dはコーヒーを購入し、Hは野菜ジュースを購入した。
1 Aの向かいはFである。
2 Eの向かいの人は野菜ジュースを購入した。
3 GとHは窓側である。
4 オレンジジュースを購入した人の向かいの人は緑茶を購入した。
5 野菜ジュースを購入した人からみて左側の人はコーヒーを購入した。
この問題は、平成22年度に国家U種試験で出題された問題です。同じような問題を3問続けてやってきましたが、前の2問よりやや作業量が多くなっています。これくらいの問題がサクッとできれば、公務員などの試験対策としては十分ではないでしょうか。
さて、条件を分析するための「箱」を用意しましょう。箱ができたら、問題を読んで明らかにいえるものをボールペンで書いておいて、試行錯誤を鉛筆など消せるもので行うと、試験のときには便利です。
本問は、それぞれの席に、A〜Hの誰が座っているか、そして、それぞれが何を購入したのかの2つのことを考える必要があります。そこで私は以下のような「箱」を用意しました。
説明のために、番号や色を丁寧につけていますが、実際は簡単なものでよいです。
では、条件をみていきましょう。
ア・イ:すぐに何も決まらないので、とりあえず置いておきます。
ウ:Eはコーヒーを購入
エ:「Cの向かいは女性」→Cは男性
さらに、BとCは通路を挟んで隣り合い、Cの向かいの女性はオレンジジュース。
→ここまでで次の2つのうちのどちらかといえる。
オ:Cが購入したものはコーヒーではない。
→上の2つのうち、右側はではない。→左側に確定。
カ・キ:DとEはCとFのどちらか。しかし、Dはコーヒーを購入。
→DがCに確定、EがFに確定。
ア・イ:たとえばFと同じ飲み物を購入するのは@だけしかないことが分かる。
また同様に、AとG、BとDが同じ飲み物を購入することが分かる(★)。
キ:「H・野菜ジュース」のペアが入れるのは、Gしか残っていない。
→さらに(★)より、Aは野菜ジュース
→残りのBとDは緑茶
以上から、選択肢をみると、確実にいえるのは4だと分かります。
ちなみにFとGの位置は定まりません。
「箱」を作れたら、すぐに確定できる条件から埋めていき、行き詰まったら、恐れずに場合分けをしましょう。また、後に残した条件は、きちんと丸囲みをしておくなどチェックしておきましょう。条件をとばしたのを忘れると、絶対に回答にたどり着けません。 ではまた。
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