あるレストランで、A〜Eの5人がそれぞれメインディッシュ、デザート、飲み物を注文した。メインディッシュは肉料理または魚料理、デザートはプリンまたはシャーベット、飲み物はコーヒーまたは紅茶のうちから選択し、それぞれの価格は表のとおりであった。
グループ |
メニュー |
価格 |
メインディッシュ |
肉料理 |
1,500円 |
|
魚料理 |
1,400円 |
デザート |
プリン |
400円 |
|
シャーベット |
300円 |
飲み物 |
コーヒー |
400円 |
|
紅茶 |
300円 |
以下のアからオはこのときの状況を示したものであるが、これから確実にいえるのはどれか。
ア メインディッシュ、デザート、飲み物の注文の組み合わせは5人のいずれもが異なっていた。
イ 5人が注文した分の合計金額は10,500円であり、それぞれの金額はAが最も多く、B、C、Dの3人が等しく、Eが最も少なかった。
ウ メインディッシュは、どちらのメニューも2人以上が注文した。
エ A、B、Cは同じ飲み物を注文した。
オ AとBは同じデザートを注文した。
1 Aが注文したデザートはシャーベットである。
2 Bが注文した飲み物は紅茶である。
3 Cが注文したメインディッシュは魚料理である。
4 Dが注文したデザートはプリンである。
5 Eが注文した飲み物はコーヒーである。
この問題は、平成17年度に国家T種試験で出題された問題です。
まずは問題文をゆっくりと読んでください。そして、以下のことを読み取れたらOKです。
問題文:
□全員がメイン・デザート・飲み物をたのむ。
→2×2×2=8通りの注文の組合せがありえます。
■それぞれ高いものと安いものがあり、その差は全部100円!
→高い方を○、安い方を×とすると8通りは以下のようにまとめられます。合計は○が3つの@グループから、○が2つと×が1つのAグループ、○が1つと×が2つのBグループ、×が3つのCグループの4つに分けられることがわかります。
|
メイン |
デザート |
飲み物 |
合計 |
@ |
○ |
○ |
○ |
2,300円 |
A-1 |
○ |
○ |
× |
2,200円 |
A-2 |
○ |
× |
○ |
2,200円 |
A-3 |
× |
○ |
○ |
2,200円 |
B-1 |
○ |
× |
× |
2,100円 |
B-2 |
× |
○ |
× |
2,100円 |
B-3 |
× |
× |
○ |
2,100円 |
C |
× |
× |
× |
2,000円 |
ア:
5人は、上の8通りのどれかで、全員異なります。
イ:
□合計10,500円
→1人あたりの平均は、2,100円
■B・C・Dの3人は最高額でも、最低額でもない
→B・C・Dの3人は、2,200円か、2,100円のどちらか。
しかし、2,200円だと平均が2,100円(つまり合計が10,500円)にできない。 (ためしてみてください)
→よって、B・C・Dは2,100円(Bグループ)になります!
→さらに、平均を2,100円(つまり合計が10,500円)にするには、Eが 2,000円(Cグループ)、Aが2,200円(Aグループ)になるしかありません。
ここまでこられたら後はなんとかなります。
ウ:
メインはどちらも2人以上が頼む
→Bグループでメインが○なのは1通り
→Aのメインは○
→AはA-1かA-2のどちらか
エ:
BとCは同じ飲み物
→Bグループで飲み物が同じなのは×
→BとCは飲み物が×
→BとCは、B-1かB-2のどちらか
→Aの飲み物も×
→Aグループで飲み物が×なのはA-1の1通り
→AはA-1に確定
オ:
AとBは同じデザート
→B-1かB-2のうち、A(A-1)とデザートが同じ○なのは B-2
→BはB-2に確定
→CはB-1に確定
→DはB-3に確定
1〜5の選択肢をチェックして正解は2となります。ウの条件がなくても、エの条件があればAがA-1に確定できてしまうので、少し気持ち悪いのですが。
どうでしたでしょうか?「モレなくダブリなく」を主張する立場から、サクッと上の8通りの表を書いてもらいたいと思っています。全部の差が100円に気づければ、○や×の二種類でまとめられることがわかり、作業がグンと楽になることに気がつけるはずです。ではまた。
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